イトマキフグ（学名：’Kentrocapros aculeatus’、糸巻河豚）は、フグ目ハコフグ科に属する魚類の一種。
本種および近縁の仲間（7属13種）は独立のイトマキフグ科 ’Aracanidae’ として分類されることも多いが。
イトマキフグは相模湾以南から東シナ海にかけて分布する海水魚である。
砂泥の海底付近を遊泳して生活する’底魚:底生魚’で、分布水深は100-200mとやや深い。
体は六角形の断面をもち、体長13-15cmほどに成長する。
ハコフグ科の他の仲間と同様に、体は硬い甲板で被われる。
尾鰭の主鰭条が11本であること（ハコフグ亜科は10本）、臀鰭の軟条数が10-11本であること（ハコフグ亜科は8-9本）、背鰭と臀鰭の後方には甲板が達しないことなどから、ハコフグ亜科と鑑別される。
肉は無毒であるが、食用として利用されることはない。