分類: | 動物界 - 脊索動物門 - 脊椎動物亜門 - 円口綱 - ヤツメウナギ目 - |
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名前: | ヤツメウナギ |
学名: | |
英名: | lamprey |
別名: | |
大きさ: | |
体色/体型: | |
説明: | ヤツメウナギ(八目鰻、lamprey)は、ヤツメウナギ目に属す脊椎動物の一般名、ないし総称であり、河川を中心に世界中に分布している。 一般的な意味で”魚”と見なされるが、現在生きているほとんどの”魚”が我々ヒトと同じ顎口類に属すのに対し、ヤツメウナギはこれとは別の系統である円口類に属している。 円口類の中で現在も生存しているのはヤツメウナギ類とヌタウナギ類のみである。 「顎を欠く」「対鰭を持たない」「骨格が未発達である」など、顎口類から見ると「原始的」とも呼べる特徴を多く残しているため、進化研究においてたびたび重要視されてきた。 なお名称からよく誤解されるが、一般的に食卓に上るウナギは我々ヒトと同じ顎口類であり、ヤツメウナギは生物学的特徴も食味も全くかけ離れた動物である。 2013年2月、この仲間の一種、ウミヤツメ(’Petromyzon marinus’)のゲノムの解読が報告された。 ヤツメウナギは全ての種が細長く、体の断面が楕円形といった言わば「ウナギ型」の外見であるため、一般にはしばしば我々にとってより身近なウナギと混同されがちである(そもそも和名にそれが如実に表れている)。 ただし前述のとおり、顎口類に属すウナギ類とは無縁と考えても良い動物であり、その特徴も広くイメージされる「魚類」とは大きく異なる。 顎口類の姉妹群である円口類に属し、一般には数少ない現生の無顎類の一群として知られる。 我々ヒトを含め、現在の脊椎動物の大多数は発達した顎や骨格などを備えているが、しかし化石記録に基づいた古生物学的研究によれば、我々の祖先はもともとこうした特徴を持っていなかった。 こうした祖先的な脊椎動物は、特に「顎をもたない」といった特徴を踏まえて無顎類と呼ばれている。 しかし無顎類の大多数は古生代ですでに絶滅しており、この中で現在も生存しているのはヤツメウナギ類と、同じ円口類のヌタウナギ類のみとなっている。 |
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